小指の尖で、中身をポンと落しメリメリと外箱を壊して裏をひっくりかえすと、弦吾はポケットから薬
壜を出し、真黄な液体をポトリポトリとその上にたらした。
それがすむと、どこから持って来たのか冷々と露の洩れている一升
壜の口を開いてコップに移した。
卓子の上に、飲みのこしのウィスキーの
壜があり、その横に空になったコップがありましたが、ぷーんと強く杏仁の匂いがしていました。
が、ちょうど南に向いた硝子窓の框の上には薬
壜が二本並んでいた。
ボーイは、酒
壜をのせたアルミの盆をさげたまま、舷側にだらりともたれかかっている僕の顔を呆れたような目でみて、
洒落た切子細工や典雅なロココ趣味の浮模様を持った琥珀色や翡翠色の香水
壜。
傍の卓子にウイスキーの
壜が上ていてこっぷの飲み干したるもあり、注いだままのもあり、人々は可い加減に酒が廻わっていたのである。
店さきのラムネの
壜がからになって金を払わずに遍路が混雑にまぎれて去ったりする。
店には小さい飾り窓があり、窓の中には大将旗を掲げた軍艦三笠の模型のまはりにキユラソオの
壜だのココアの罐だの干し葡萄の箱だのが並べてある。