もとより小学生の私は
大将だの大臣だの飛行家になるつもりであつたが、いつごろから落伍者に志望を変へたのであつたか。
大将だの大臣だの長官などゝいふのはみんなムジナかナマズか何かであり、郡山はボルネオの国民学校の優等生で全く裏も表もないそれだけの正真正銘の人間だつたのである。
「塙団右衛門ほどの侍の首も大御所の実検には具えおらぬか? 某も一手の
大将だったものを。
お坊っちゃんで、大勢を洞察する頭のないお山の
大将だからである。
「塙団右衛門ほどの侍の首も大御所の実検には具えおらぬか? 某も一手の
大将だったものを。
漢の
大将呂馬通は、ただでさえ長い顔を、一層長くしながら、疎な髭を撫でて、こう云った。
志村の
大将、その時分は大真面目で、青木堂へ行っちゃペパミントの小さな罎を買って来て、「甘いから飲んでごらん。
店には小さい飾り窓があり、窓の中には
大将旗を掲げた軍艦三笠の模型のまはりにキユラソオの壜だのココアの罐だの干し葡萄の箱だのが並べてある。
まづわれらが量見にては、今天が下に『あんちおきや』の帝ほど、武勇に富んだ
大将もおぢやるまい。
そのころ僕は学校の餓鬼
大将だけにすこぶる生意気で、少年のくせに大沢先生のいばるのが癪にさわってならない。