常識で考へて素戔嗚の尊の退治した
大蛇のやうなものではなく、草原の上にすべり出て女と話をするのにちやうどつり合ひのとれた小蛇のやや大きいのであつたかと思はれる。
天幕を使ふ様になつてから、非常に華美を競ひ出して、長さ八間幅一間余の緋羅紗に、
大蛇対治の須佐之男命・石橋・予譲・楠公子別れなど、縫模様の立派な物になつた。
それから大きい硝子戸棚の中に太い枯れ木をまいている南洋の
大蛇の前に立った。
「又ある説によると、
大蛇が水の底に棲んでいる筈はない。
それが主人に分からなくって、かわいそうに殺されてしまいましたが、主人のためを思う一念が首に残って、飛んでいって、
大蛇をかみ殺してしまったのです。
「これはおれが高志の
大蛇を斬つた時、その尾の中にあつた剣だ。