僕は君臣、父母、
夫婦と五倫部の話を読んでいるうちにそろそろ睡気を感じ出した。
——と云うような始末でしたから、ともかくも
夫婦は久しぶりに、幸福な家庭の生活を送る事だけは出来たのです。
私の世話を焼いてくれる別荘番の
夫婦者は、格別用のない限り、いつも勝手に下っていたから、このうす暗い八畳の間は大抵森閑として人気がなかった。
娘はこの時すでに婿を迎えて、誰も羨むような
夫婦仲であった。
母と妹とは自分達
夫婦と同棲するのが窮屈で、赤坂区新町に下宿屋を開業。
この港の工事なかばなりしころ吾ら
夫婦、島よりここに移りてこの家を建て今の業をはじめぬ。
だから縁の無い事は金尽にも力尽にもいかぬもので、ましてや
夫婦の縁などと来ては尚更重い事で、人間の了簡で自由に出来るものではござりませぬ。