牛頭山前よりは共にと
契りたる寒月子と打連れ立ちて、竹屋の渡りより浅草にかかる。
幸吉も安心して、じゃア、まア、ひとねむり、つもる話だけ致しましょう、ということになって、めでたく
契りをむすんだ。
そはこの話に止らず、安珍清姫の話を翻訳したる「紀州日高の女山伏を殺す事」も然り、葛の葉の話を翻訳したる、「畜類人と
契り男子を生む事」も然り。
香玉こをうべなひて、これよりは宵々の
契り渝らざりき。
そも/\我と汝とは往時如何なる
契りありけむ、かく相互に睦ぶこと是も他生の縁なるべし。
宮本二郎は永久を
契りし貴嬢千葉富子に負かれ、われは十年の友宮本二郎と海陸、幾久しく別れてまたいつあうべきやを知らず、かくてこの二人が楽しき春は永久にゆきたり。
名たゝる美人に思はれて
契りかはしけるが、いよ/\卒業の曉に到れば、浮世の風は二人につらし。