「始末だ」の例文

「始末だ」の書籍での例文

私のような原始的素朴実在論者は忽ちかぶれてハヽア、文学とはそういうものかと思いつめる始末だから、あさましい。

私は誰？

坂口安吾

自由型競泳にクロールで千六百米（一哩）だけ全速で泳いでも世界記録で二十分以上、大学の一流選手でも二十二三分で泳いでゐる始末だ。

わが戦争に対処せる工夫の数々

坂口安吾

政府がいうところの、足りないところは工夫塩梅して腹を満たせの妙案を遵奉して、その日に処している始末だ。

食べもの

佐藤垢石

はいつてみて、椽側に雨戸のないことに気づき、客が茶の間を通つて便所に行かねばならぬことを不都合に思ふ始末だ。

移転記録

岸田国士

あたしは何だか去年よりもずっと好さそうな気がしているの）音楽会はなし、講演会はなし、どこへ行って見るってところもない始末なのよ。

文放古

芥川竜之介

むかしは薄っ暗い時分から家を出て、高輪の海辺の茶店でひと休み、その頃にちょうど夜が明けるという始末だから大変です。

半七捕物帳

岡本綺堂

遺族の人の困ったのは、この研究室の始末だった。

蜘蛛

甲賀三郎

もつと書きたい事もないではないが、何しろ原稿を受け取りに来た人が、玄関に待つてゐる始末だから、今度はまづこの辺で御免を蒙る事にする。

西洋画のやうな日本画

芥川竜之介

が、それよりも、現在一番彼の心を苦しめていることは、乾児の始末だった。

入れ札

菊池寛

丈「返して呉れと云っても仕方がないわ、それに此の節は勧解沙汰が三件もあり、裁判所沙汰が二件もあるし、それに控訴もあるような始末だから、何と云っても仕方がない」

西洋人情話　英国孝子ジョージスミス之伝

三遊亭円朝

「始末だ」のオンラインでの例文

幾度とないチャンスで凡退してきて、味方にも「頼むからバット振らないでくれ」「もう期待してないから早く帰ってこい」と言われる始末。

塁　打撃特化型野球コーチ

元々は子供部屋にしていたのですが不思議な間取りの為子供はあまり部屋を利用してくれる事なく居間で寝てしまう始末。

ひかり

革の端を滑らかにする始末、「本磨き」などに用いる鉋を逆読みしてブランド名に冠しました。

TIME&EFFORT

始末が良さそう。

mugu 水色荘図案店

会おうと誘っても、タイミングが合えばね、と返される始末。

sui

打線は3番の吉田正尚以外軒並み低調で、2割7分ほど打っていた小谷野が4番に入る始末。

けーたろ

私たちの躾が下手だったのもあって、とても凶暴な性格に育ってしまい、家族の中で番くんを触れるのは母だけという始末。

mai🌾

洗濯するのも難儀で自然黒ずむ始末でした。

箱男

かと言って、冷えたアイスもすぐには食べられないタイプなので（知覚過敏）「すぐ食べるなんてお行儀が悪いんだからね」と言われる始末である。

三月小夜子

とはいえ、大量に買ってしまったカップラーメンが残っているので、コレらを先に始末して…（本末転倒）

のののすけ

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