特に夏目漱石さんの
嫌いなものはブリウブラクのインキだった。
私は本多子爵が、今でこそ交際
嫌いで通っているが、その頃は洋行帰りの才子として、官界のみならず民間にも、しばしば声名を謳われたと云う噂の端も聞いていた。
どうかすると、毎日のように夕だちが降って、そのたんびにきっとごろごろぴかりと来るんですから、雷の
嫌いな人間はまったく往生でした。
また、甘い家庭に長女として育てられて来たかの女は、人に褒められることその事自体に就いては、決して
嫌いではない。
それほど
嫌いでなけりゃあ、今夜は蛇の話をしましょうよ。
かようなことを、作者として、口にすべきではないであろうが、自分が書いた幾つかのなかでも、やはり好きなものと、
嫌いなものとの別が、あるのは否まれぬと思う。
しかし僕は三味線の浮き浮きした音色を
嫌いでないから、かえって面白いところだと気に入った。