名門の
子弟は対人態度に関する限り、自然に、ノンビリ、オーヨーであるから、そこで気品が違う。
貴族の
子弟のなつてゐる武官ではなくして、五位以下の、多くは地下のものであつた。
夫故に
子弟たち若い者を戒めて兎角に学校の教課書以外の書物を読んではならぬと厳重に叱りつけて、読書するのを酒を飲んだり女に耽つたりするのと同様の悪事と心得てる。
Kの如き町家の
子弟が結城紬の二枚襲か何かで、納まっていたのは云うまでもない。
年少の
子弟醵金して、同人雑誌を出版する事、当世の流行の一つなるべし。
海賊と波濤とを敵とせる伊勢平氏の
子弟にして、是に至る、誰か陶然として酔はざるを得るものぞ。
都より一人の年若き教師下りきたりて佐伯の
子弟に語学教うることほとんど一年、秋の中ごろ来たりて夏の中ごろ去りぬ。
田舎教師としての私は小諸義塾で町の商人や旧士族やそれから百姓の
子弟を教えるのが勤めであったけれども、一方から言えば私は学校の小使からも生徒の父兄からも学んだ。
西洋から帰って仏学塾を開き
子弟を教授して居た後までも、更に松岡甕谷先生の門に入って漢文を作ることを学んで怠らなかったのである。
學院に遣はして
子弟に件はしむれば、愚なるが故に同窓に辱めらる。