市女笠の女、指抜の若者、武士、町人、公卿の
子息、二十人近くも囲繞いていたが、いずれも茫然と口をあけ、息を詰めて聞き澄ましている。
浪人組の頭深見十左衛門、その
子息の十三郎、これが一方の喧嘩頭、従うもの二三十人、いずれも武道鍛練の、度胸の据わった連中である。
大身の
子息であるから、かれは山崎平助という二十七歳の中小姓と、又蔵という中間とを供につれて出た。
源助さんには、お内儀さんもあれば
子息もあるといふ事であつたが、来たのは自分一人。
と達雄は、そこに自分の
子息が見えないのを物足らなく思うという風で、お種に聞いてみる。