東洋大学の学生だつたころ、丁度
学年試験の最中であつたが、校門の前で電車から降りたところを自動車にはねとばされたことがあつた。
それが一種の
学年試験のようなもので、師匠は一々それを審査して、その成績の順序を定めるのであるから、子供ごころにも競争心がないでもない。
だから
学年試験は余程しっかりやらなくちゃならないのだけれども、お母さんが、勉強する時にはウンと勉強して、遊ぶ時にはウンと遊びなさい。
新
学年始業式の日なので、S村尋常高等小学校の代用教員、千早健は、平生より少し早目に出勤した。
選択科目は尋常科修身の一
学年から四
学年までの合級授業で、謄写版に刷つた其の教案は一週間前に近村の各学校へ教師の数だけ配布された。
学年始めの式の朝登校すると、控所で一と塊になつて誰かれの成績を批評し合つてゐた中の一人が、私を弥次ると即座に、一同はわつと声を揃へて笑つた。
学年前の休みに、先生は東京から着いた高瀬をここへ案内して来た。
彼が二
学年に進級して、それまでの簡易釈義書や四則算の代りに、詳細釈義書だの、修身だの分数だのを習ひかかつた時には、年ももう満十五歳になつてゐた。
この
学年が済まぬうちにわたしはもう東京へ来てしまった。