幸いに玉之助、信作という二人の孫は母の健康をうけついで無病息災に育つから、喜兵衛も非常に
安堵していた。
しかしながら、現代の事情は、皮肉にも、この劃期的な新制度の運用について、民衆自身を
安堵せしめない一面をもつてゐるのである。
北支の黎明は、この不安と恐怖の黒色を次第に
安堵と希望の明色に塗りかへつゝあることは事実である。
そこで、Mr. O'Grie が
安堵したことは云うまでもない。
之も日本人はどう云ふ風にすれば人民が
安堵するかと云ふ事を露西亞の軍隊よりも心得て居つたから容易に二日を出ずして秩序を恢復する事が出來たのである。
闇のなかでは、しかし、もしわれわれがそうした意志を捨ててしまうなら、なんという深い
安堵がわれわれを包んでくれるだろう。
さては鬼にもあらずと心稍々
安堵したれば、何故にわれを留むるやと問ひしに、唯ださめ/″\と泣くのみなり。
老叟は靜かに石を撫でゝ、『我家の石が久く行方知ずに居たが先づ/\此處にあつたので
安堵しました、それでは戴いて歸ることに致しましよう。