殊に家元の人々といえば、茶の
宗家として由来崇め続けられている人々である。
「成田殿のお言葉ではござりまするが、徳川御
宗家におかせられましても、いまだかつて錦旗に対しお手向いしたことは一度もござりませぬ。
織田家は
宗家の義廉に仕えて、信長の時まで、とにかく形式だけでも斯波の家臣となっていた。
——三河は、人も知る十八松平、葵
宗家の発祥地、御領主様は智慧者でござる。
「身不肖ながら狩野
宗家、もったいなくも絵所預り、日本絵師の総巻軸、しかるにその作入れられずとあっては、家門の恥辱にござります!」