女学校へあげるくらゐなら竈の前でこき使ふのは構はないが、弁当箱をぶらさげて配達に使ふのは甚だ
宜しくない。
これはたゞ物の置き方の話であるが、物の積み方もさうで、小さい物を下にして大きい物を上に積めば、その結果は甚だ
宜しくない。
故に
宜しく意を用ゐる深くして而して慮を存する精に、以て其の勝負の由るところを求めば、則ち其の未だ至らざる所に至らん。
朝鮮は
宜しく先導の役目を尽すべしと云うのであった。
——と、上手より一人の老人、惣菜の岡田からでも出て来たらしい様子、下手よりも一人の青年出で来たり、門のまえにて双方生き逢い、たがいに挨拶すること
宜しくある。
長「直にったって何んですから、直に後から参ります、左様なら
宜しく」
幼君これを見給ひて、「さても好き恰好かな」と手を拍ちてのたまへば「なるほど
宜しく候」と籠の中にて答へたり。