家兄より(京)より大坂までおこし候文ニ付て、さ
し出申候存意、
扨此度使さ
し出候事ハ誠に小事件の可笑事ながら、又※御面遠を願奉るべしと希望仕候。
本文溝渕ニ送りし状の草■御覧の為ニさ
し出ス(朱筆)
其事共ハくハ敷、さ
し出候中島作太郎に申聞候間、御聞取可被遣。
此さ
し出候帯屋も助たしかなる人なれバ、皆※様御返じ何なりとも御なし可被下候。
今日ハ金子御入用と存候得バ、小曽根英四郎みせ番頭清吉を以て、六百両さ
し出申候。
小方又星、伊吹武彦、淺野晃、そんな人々と新思潮に據り戲曲をどし/\發表
し出した。
五十を越したであろう年輩の、蝋燭の淡い灯によって前下方から照
し出された瘠せ顔は、髑髏を思わせるように気味が悪かった。
尤も、この一派が、特別に、さういふ要求をし始め、さういふ旗色を鮮明に
し出したのは、次に述べようとする一派が擡頭
し出したからであることは云ふまでもない。