僕は
室生犀生君と一しょに滝田君の家へ悔みに行った。
僕は滝田君の訃を聞いた夜、
室生君と一しょに悔みに行った。
或はこれも
室生の為に「こりゃ」と叱られるものかも知れない。
この本については、東京圖書館に居られた中根肅治氏の精確な考證があるから(
室生寺本日本現在書目録考)、姑くこれに讓り自分は大體から論述せうと思ふ。
室生も亦僕のあとから「どうした? どうした?」と言つて追ひかけて来た。
なほ次手に吹聴すれば、久保田君は酒客なれども、(
室生を呼ぶ時は呼び捨てにすれども、久保田君は未だに呼び捨てに出来ず。
この文中に
室生といふのはもちろん
室生犀星君である。
然し、
室生君は、さだめしこの
室生君自身の干物を珍重して食べることだらう。