)私に書面を寄せて、先生の『社会問題研究』はいま頻りに問題にされてゐる、面倒な事態の起らぬ中に、一日も早く刊行を中止するやうお勧めする、などと言つて
寄越した。
」と、花政の爺さんが景ぶつに
寄越したのだと言ふのである。
もっと冷静に書いて
寄越して下さい」と苦り切った手紙を
寄越さなければならないほどの感情にあふれた走り書を私が郵送するのも多くそういうときである。
「ぢや、僕の方へ少し
寄越しとけ、僕はここ三週間ほど仕事の合間だから、相手になつてゐてやれる。
……大通り四ツ角の郵便局で、東京から組んで
寄越した若干金の為替を請取って、三ツ巻に包んで、ト先ず懐中に及ぶ。
ねえ、いつか末起ちゃんが
寄越した、泣けるような手紙ね。
最初の頃、妹は殆ど三日にあげず手紙を
寄越し、その中には文字のあまり達者でない父の代筆も再三ならずあつた。
老妓はそれまでの指導の礼だといって、出入りの職人を作者の家へ
寄越して、中庭に下町風の小さな池と噴水を作ってくれた。