うす黄なる
寝台の幕のものうくもゆらげるまゝに秋は来にけむ
彼女は、藻抜けの殻の
寝台の上に身を投げかけると、あたり憚らずオンオン泣き出した。
部屋の
寝台は、片隅に押しつけられ、床には棒をさし込んで、ぐいぐい引張ったらしい痕もあり、スパンナーやネジ廻しや、アセチレン瓦斯の焼切道具などが散らばっていた。
彼等は、かいこだなのように、まわりの壁に、上中下の三段につった
寝台のうえで、ねそべっていた。
彼はのびやかな心持で
寝台から下りると、真新しい軍服に着替えた。
ドレゴは
寝台の上に大の字になって倒れると、またしても声を出して「キ、君、悪魔集団は僕たちの隙を窺っているんだぞ。
壁紙の剥げかかつた部屋の隅には、毛布のはみ出した籐の
寝台が、埃臭さうな帷を垂らしてゐた。
けれど、来て見ると、宿舎というのは、竹の柱に草葺の屋根で、土間には一枚の敷物もなく、丸竹の棚を並べて、それが
寝台だ。
寝台の上でちょっと半身をもたげると、相当年配の婦人で、コーヒーの大好きな自分の女房が、いま焼けたばかりのパンを竈から取り出しているのが眼についた。