「お前の心が改まつたとわかるまで家へ置いてお
小遣をやらないと云つてるからお前もその積りでゐなさい。
彼は私にはいくらでもお
小遣をくれ、せがむことは何でもきいてくれたが、彼をブ男だといふ母だの友達だの女中には鼻もひッかけず、一文のお祝儀もやらなかつた。
十七八の頃、自分の
小遣で菓子を買ふやうになつて、僕は、しきりにマシマロを買つた。
十八の子供にしちやあれで、なかなか図太いところがあるんだけど……五円のお
小遣ひきりで、北海道を一とまはりして来るなんて、ちよつと出来ない芸当よ。
好奇な統計家が概算に依れば
小遣帳に元禄を拈る通人迄算入して凡そ一町内に百「ダース」を下る事あるまじといふ。
何しろ生家に資産があつたので、日常の
小遣に困ることはない。
Kさんだつて、七十日間の電車賃、お
小遣、そりや少々ぢやありませんよ。
のみならず本家の嫁は伊東から招きがあつたと洩らした時、ああ行らつしやいまし、あとは貸して、おばあさまにお
小遣を送つて差上げますと云つた。
樣子が何うも、ふびんや、餘り
小遣がなかつたらしい。