戯作者の殿りとしては、仮名垣魯文と、後に新聞記者になった山々亭有人(条野採菊)に指を
屈しなければならない。
私のように物を突き放してサッサと去ることはできないから、
屈して甘えざるを得ない。
そして古今の経書詩文を論ずること、三日に及んだけれど、いつかな青年は
屈しない。
いかに精緻巧妙な衣を纏うてをりましても、人間の慾望が神の前に
屈しないといふことはないのであります。
しかし名探偵袋猫々には、常に倦まず
屈しない頑張りの力があった。
宗十郎は九代目に対しては、東京へ来ても同格で、自分から
屈しなかった人であるが、この人が源之助を目にかけ、一人前の女形にしようとしたのである。
六十里峠はまだ一面の雪であつたが、山国の少年等はそんなことには毫しも
屈しない。
英國人は、公然であれ祕密であれ、暴力以外のいかなるものにも
屈しはしないと彼等は私に云ふ。
風に向つて上體を
屈して歩くに、餘程力を入れざれば、吹倒されむとす。