巡査が犯人を逮捕に行くとなると、向うが抵抗するかも知れないと云ふ不安があるでせうが、軍艦の中ではそんな事は、万々ありません。
こう言って、偽映鏡の前から焼栗屋の主人が
巡査の前へ出ていった。
融通の利かぬ
巡査でも見付けたら、こんな場合でも用捨なく風俗壊乱の罪に問うかも知れぬが、今は尻や臍の問題ではない、生命の問題である。
そういった
巡査は、壁の鏡を外すと、見えるようにその怪漢の前に差出した。
時々
巡査が来て小言を云うが、すぐまた元のように人山が出来てしまう。
それさへ華やかに趣向を凝らし警戒の
巡査と諧謔を交しながらの祝賀気分だ。
巡査さんに咎められましたのは、親父今がはじめてで、はい、もうどうなりますることやらと、人心地もござりませなんだ。
公使館のあたりを行くその怪獣は八田義延という
巡査なり。
区役所の吏員や、白服の若い
巡査が「お礼を言って、お礼を言って」と注意するので、罹災民諸君はいちいちていねいに頭をさげられる。