警部の一行が到着すると、番に来ていた
巡査と、この家の書生とが出迎えた。
その番兵の前からポリスというものがあって、これが邏卒となり、巡邏となり、
巡査となったので、初めはポリスって原語で呼んでいた訳ですな。
巡査が犯人を逮捕に行くとなると、向うが抵抗するかも知れないと云ふ不安があるでせうが、軍艦の中ではそんな事は、万々ありません。
けれどもその
巡査と画家の違ふところは、
巡査が余りに
巡査として専門家でありすぎ、画家はたゞ単なる常識のある人間であり社会人であつた点にあると思ふのであります。
だが、斯う云ふ人達にとっても、わが奥間百歳が
巡査と云ふ栄職に就いた事は奥間一家の名誉のみならず、△△屋敷全部落の光栄でなければならなかった。
それさへ華やかに趣向を凝らし警戒の
巡査と諧謔を交しながらの祝賀気分だ。
時々
巡査が来て小言を云うが、すぐまた元のように人山が出来てしまう。
「
巡査というものもじつに可愛いものだ……」耕吉は思わず微笑した。
そこで突然面長と駐在所の
巡査とどちらが上だろうかと質ねよるのである。
区役所の吏員や、白服の若い
巡査が「お礼を言って、お礼を言って」と注意するので、罹災民諸君はいちいちていねいに頭をさげられる。