常世神とは——此はわたしが仮りに命けた名であるが——海の彼方の
常世の国から、年に一度或は数度此国に来る神である。
常世の国人といふことから、
常世の国から来る寿命の長い人、唯の此世の長生の人と言ふ義になつて来たのです。
幼い神が海のかなたの
常世の国から、うつかり紛れて、此土に漂ひ寄る。
其神の常在る国を、大空に観じては高天原原」は罫囲み]と言ひ、海のあなたと考へる村人は、
常世の国と名づけて居た。
即、古代人の所謂海阪の、彼方にあるとした
常世の国から齎されたもの、と考へたのである。