それは遠くにある目標の知覺、緊張が無くなること、
平衡を得ること等と關係し、更に動機づけについての形態説の根本概念と關係して居る。
世相が、まま、熱騰でなければ消沈に傾き易いときに、それに釣り込まれないやう、客観性を
平衡に保つことは私たちに必要なことである。
その間に自分の生活はまるで気力の抜けた
平衡を失したものに変わっていた。
そして今もし突如この
平衡を破るものが現われたら自分はどうなるかしれないということを思っていた。
その
平衡があって、はじめて俺の心象は明確になって来る。
その
平衡があつて、はじめて俺の心象は明確になつて来る。
自殺を防ごうとする気持もあったが、同時に又、その時のぼくの
平衡を失った孤独な気持が、何か人恋しさの心で、ぼくを走らせたのであろう。
斯の如く人間も亦た心霊の
平衡を回復せざる限りは、熱意といふ不可思議の力を絶つこと能はざるなり。