ところで、このわたしは、
幼年時代から七十年の長期に渉って、日本料理を研究し続けているので、普通人とは少しばかり違うなにかを持っている。
幼年時代には、誰でも一度は、弄ぶにきまっている、めんこ、ねっき、ばいなどというものにも、ついぞ手を触れることを許されませんでした。
おめしちりめんといふ名で覚えてゐる——それでつくられてゐた明治三十年代、私の
幼年時代のねんねこ。
)それは、どちらもチルチル、ミチルの兄妹の物語で、ことに男の主人公のチルチルが、前は十一歳の
幼年時代、のちは十七歳の少年時代とわかれて、活躍してゐるからです。