彼は悪魚の腹にも葬られずに、数時間の後に
引きあげられたが、彼はその金を懐ろにしたままで凍え死んでいた。
放善坊は舌なめずりしながらシャニムニ余を旅館へ
引きあげたが、さすがにいささか気が咎めてか、筆紙を取りよせて一句示した。
すると帝銀先生は、又、三十分椎名町支店長とムダ話をして、新知識を会得して、むなしく
引きあげたかも知れません。
かれはチビ公の両耳をつかんで、ぐっと上へ
引きあげ、足が地上から五寸もはなれたところで、どしんと下へおろす。
星住省吾は、三十五の年に、カムチャッカを
引きあげて、樺太へ渡つた。
三人合わせて僅かに十二、三尾を釣ったのみで、二時間ばかり遊んだ末、宿へ
引きあげた。
引きあげられた漁船や、地引網を捲く轆轤などが白い砂に鮮かな影をおとしているほか、浜には何の人影もありませんでした。
さうかといつてさつさと
引きあげて帰るといふ決断力もなかつた。