さて、私の健康もほゞ恢復したらしいので、ぼつぼつ仕事を始めるつもりでゐるが、まづ手始めに、文学座三月公演のゴーリキイ作「どん底」の演出を
引受けることにした。
しかし、私が演出を
引受けるについては、自分でもその柄でないような気がしなくもなかつた。
そのつまらない話を
引受けるのですから、それを別に面白くする方法はないのです。
僕が今度こんな仕事を
引受ける気になつたのも、考へがさういふ風に向つてをつたからだと思ふのです。
従つて、此の仕事を
引受ける条件として、新たに俳優を養成するといふ一事を主要な項目に入れたのである。