わが歩みは檜の日かげより丘のはづれの小亭へ、その傍の
径を下りて睡蓮科の生ひ涵れる小さき池のほとりへゆく。
この畠を前にして、門前の
径を右へ行けば通へ出て、停車場へは五町に足りない。
霜が深くて汚れるよ」なるほど
径は霜柱が七八寸も立っていて、ざくりざくりと足が滅込むので長靴でなければ歩けないのだ。
草がくれの
径遠く、小川流るる谷間の畦道を、菅笠冠りたる婦人の、跣足にて鋤をば肩にし、小さき女の児の手をひきて彼方にゆく背姿ありしが、それも杉の樹立に入りたり。
……時間を思っても、まだ小学校前らしいのが、手に、すかんぼも茅花も持たないけれど、摘み草の夢の中を歩行くように、うっとりとした顔をしたのと、
径の角で行逢った。
その雑書と題する詩(剣南詩稿巻五十二)に云ふ、枳籬莎
径入荊扉、中有村翁百結衣、誰識新年歓喜事、一※一犬伴東帰と。
しかし私はこの山
径を散歩しそこを通りかかるたびに自分の宿命について次のようなことを考えないではいられなかった。
創傷の
径は約半糎、創底は頭蓋腔中に突入していて、周囲の骨には陥没した骨折もなく、砕片も見当らない。
東禅寺寺内より高輪の町に出でんとする細
径に覆ひかゝれる一老松あり。