併しわれらの生命の
律動には、我々の常に口にする語ばかりに、宿しきれないものがあるのである。
これも既に述べた事であるが、神憑りの状態に陥つた人の生理作用が
律動的になる為に心理作用も其に伴うて調子を持つて来る。
それぞれの言葉が発せられる「源」といふ様なもの、つまり、人間の魂の
律動がそこに感じられるのです。
ちょうどそれは、私の心臓のなかで、脈打ちの
律動が絶えず変化していくように、波打つ暑気の峰と谷とだ。
全體、狂亂時・變態時の心理の表現は、左右相稱を保ちながら進む、生活の根本拍子が急迫するからの、
律動なのである。