——茶の唐縮緬の帯、それよりも煙草に相応わないのは、東京のなにがし工業学校の金色の
徽章のついた制帽で、巻莨ならまだしも、喫んでいるのが刻煙草である。
巴里北停車場では直ぐ私の制服、
徽章を見付けてイボギンヌが駈け寄りました。
手にはダネボルクの
徽章の附いたシルクハツトを持つてゐる。
帽子の白線は三本、桜の中に三の字のはいった
徽章、先斗町の「桔梗家」から吉田の三高へ通っている梶鶴雄といえば、この界隈で誰ひとり知らぬ者はない。
中肉の、背は※乎として高く、帽子には態と
徽章も附けてないから、打見には誰にも學生と思へない。
灰色の毛皮の敷物の端を車の後に垂れて、横縞の華麗なる浮波織の蔽膝して、提灯の
徽章はTの花文字を二個組合せたるなり。
學校歸りの子供は鞄を肩に掛け、草履袋を手に提げ、新しい帽子の
徽章を光らせながら、半ば夢のやうに家の内へ馳込みました。
國語は國民思想の交換、聯絡、結合の機關で、國民の神聖なる
徽章でもあり、至寶でもある。