世の中は己れを
心棒に廻転すると安易に思ひこんでゐるのが野心的な青年の常であるが、世間は左様に甘くない。
実質がおのずから形式を決定してくるもの、何事によらず、実質が
心棒、根幹というものである。
世の中は己れを
心棒に廻転すると安易に思ひこんでゐるのが野心的な青年の常であるが、世間は左様に甘くない。
指導者の理想設計図の
心棒がしっかりして、日常の行き届いた教育や指導がなければ、事に当って多少とも紳士的な兵隊などを作ることはできない筈だ。
「変だ」と同じことを呟きながら、なおも主税は独楽を見詰めていたが、また
心棒を指で摘み、力を罩めて強く捻った。
独楽に磨きをかけ、買った時には、細い針金のような
心棒だったのを三寸釘に挿しかえた。