短い生でも、舞台の隅でも中央でも、
悪人も善人も、己の意志を爆発させて疾走して果てる生の楽しさがここにある。
それは、神がご自分の太陽を
悪人にも善人にも昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせる方だから。
そして今回はコロナ陽性で猿之助さん自身が演じる回数が少なかったせいか
悪人が
悪人になっていない。
それを嘲ける者や
悪人を責め教えようとしても憎まれるだけであること。
善人は当然仏さまに許されるが、
悪人はそうせずにはいられなくて悪事を働くのだから、なおさら許されるのだ、という。
天が悪を捕らえる為に張り巡らせた網の目は粗いが天は決して
悪人を取り逃がしたりはしないということわざだ。