にやにやするのは私の
悪癖で、神様の前でも、つひ笑ひだしてしまふのである。
僕など酒飲みの
悪癖で、特に安易にこのやうな軽率な気焔をあげがちなのである。
この男、時はもう明治十八九年という開化の時世であるが、酔っぱらうと、泉山虎之介タチバナの時安と見得を切って女中のホッペタをなめたがる
悪癖がある。
それは彼の
悪癖だと気にかけまいとするが、時には何か深い企みでもあるのではないかと思うことさえあった。
私の友人に、寝る前に香り高い珈琲を飲まなければ(飲めばの——誤植ではない)眠れないという厄介な
悪癖の持主がいる。
これは日本人の持っている
悪癖——つまり悪い癖でありまして、すぐ他人の頭でものを考えたがる。