いいや、
意気地が立てたい! 長国は只武士の
意気地を貫きたいのじゃ! ——中将程の天晴れ武将を何とて見殺しなるものかっ。
或は私自身と共に
意気地ない一般人間をも憐れまずにはゐられないのである。
」などと、話しかけても、「いや、もう、当節はから
意気地がなくなりまして。
「ぢや、姉さんは、あの吉野とか云ふ法学士の方が好いのですか、驚いたこと、彼様ニヤけた、頭ばかり下げて、
意気地の無い」
いやもうから
意気地がござりません代わりにゃ、けっして後ろ暗いことはいたしません。
彼は、一切の不正を、不正として感じない程、
意気地のない、臆病な人間だつたのである。
が、この際夫としてはなるべく妻を共稼ぎさせないようにするのが夫婦愛であり男の
意気地である。