(学問の修得につとめて多くの歳月を東京ですごし、はじめて役にもたたぬ読書の
愚かさを知った。
念のために、分りきつたことを説明する
愚かさを我慢していたゞきたい。
いまだ孵らぬ卵をかぞへるやうな
愚かなことですけれど、天香さんが遥々私を見舞に来て下さるさうで、勿体なく思つてゐます。
僕は
愚かだけれども、その
愚かさは結婚に関係のない事情にもとづくものである。
ああ、しかしヨブ(旧約ヨブ記の主人公)が、「眼をもて誓約せざるものは
愚かなる人間なり」と言ったのは、よく真理を説いています。
仕事の本質がいささかも、美に関係なく、したがつて美が何だか知りもしない医者が
愚かなる若者をだまして醜い顔をこしらえあげ、しかも金を取つているのである。
泥の附着も地面に接した部分にだけで、それも極めて自然であり、堂内には格闘の形跡は
愚か、指紋は勿論その他の如何なる痕跡も残されていないのだ。
姉はわが顔を見て笑いつ、
愚かなることを言うぞと妹の耳を強く引きたり。