科学は十分に尊敬し、十分に
愛護し、そして其の生長して偉才卓能をあらはすのを衷心より歓迎せねばならぬ。
二人の女は、
愛護が父蔵人に此由を告げはすまいかといふ懸念から、逆に若を陥れる謀を用ゐる事になる。
愛護一部始終を語ると、敬ひ畏んで、臼の上に小板を敷き、荒菰を敷いて、米を賀茂の流れで七度清めて、土器に容れて献る。
若し、その人を忘れずに、記念せんとならばその人が、生前に為しつゝあった思想や、業に対して、惜しみ、
愛護し、伝うべきであると。
私は単行本には引き受けられても文庫には引き受けぬといって拒絶するほど、文庫を尊重
愛護するのである。