婆「只今はお気楽でございますよ、皆さん方に任せツきりで、
憲法発布が有りまして、それからは皆えらい方が引受けて何んでもなさるのです。
この国の
憲法でも、二十になれば独立独歩の人格として、認められることになっている。
憲法に拠る自由信教を超越する為に、倫理内容を故意に増して来た傾きがある。
が、坪内君が『桐一葉』を書いた時は団十郎が羅馬法王で、桜痴居士が大宰相で、黙阿弥劇が
憲法となってる大専制国であった。
またその後「日本
憲法論」と題し一昨年発布の新
憲法に鄙見を加え、わが『日本』に掲げたるものあり。