ところが鯉坂君の
懐疑的態度は、実験の結果そのものに対して執られるのでなくて、彼はまったく妙なところに疑いをいだくのであります。
そのためかも知れないが、彼のまなざしは一層陰鬱で
懐疑的に見える。
こうなると相手の図体で強さを測量する日本犬には薄気味わるくて仕方がないらしく、遠慮深くなって、コリーの目の色をうかがい、甚しく
懐疑的になっているのである。
如何なる信念もそんなところからは生れないといふ信念は、僕を一見
懐疑的にしてゐます。
そこで、友人の一人は、独特の
懐疑的微笑を浮べて彼に問ふのである。
わたしはある批評家の云ったように、わたしの「作家的完成を棒にふるほど
懐疑的」である。
しかし更に
懐疑的になれば、明治大正の間の歌よみの短歌も或は猪口でシロツプを嘗めてゐると言はれるかも知れぬ。