主人は、その不利に気がつくと、自由な
戸外へ出ようとして、二、三歩後退りして縁の外へ出た。
母親がランプを消して出て来るのを、子供達は父親や祖母と共に、
戸外で待っていた。
吉田は猫の鼻が冷たくてその毛皮が
戸外の霜で濡れているのをその頬で感じた。
それは途中にただ一軒の人家しかない、そしてその家の燈がちょうど戸の節穴から写る
戸外の風景のように見えている、大きな闇のなかであった。
さうやつてかなり長い時間かかつて穴の清掃を終へたと思ふと、ジガ蜂は
戸外へ飛び去つて行つた。
戸外では生活の営みがいろいろな物音を立てているのに、清逸の部屋の中は秋らしくもの静かだった。
同二十二日——「夜更けぬ、
戸外は林をわたる風声ものすごし。
かね「お尻がまるで出て居るよ、子供の半纒なぞを着て、好い気になって
戸外をノソ/\歩いてゝさ」
昼過ぎになると
戸外の吹雪は段々鎮まっていって、濃い雪雲から漏れる薄日の光が、窓にたまった雪に来てそっと戯れるまでになった。