かぶらやの音おびたしく、既ニ二階の
手すりにおしかゝりたり。
彼はすぐに立ち上ると、真鍮の
手すりに手を触れながら、どしどし梯子を下りて行った。
ぼくはしかし
手すりの上へのぼることだけは、その佐太郎にも、佐太郎より老年の政どんと一緒の時にも、かたく禁じられて、手が出なかつた。
ときどき、私たちがドアから出るとき、これが下の階段の
手すりにもたれかかっていると、私たちはこれに言葉をかけたくなる。
二人はデッキの
手すりに寄りかかって、蝸牛が背のびをしたように延びて、海を抱え込んでいる函館の街を見ていた。