この目覚しいのを見て、話の主人公となったのは、大学病院の内科に勤むる、学問と、
手腕を世に知らるる、最近留学して帰朝した秦宗吉氏である。
あまりうまいので、私はときどき自分が小説家たることを忘れて彼の
手腕に嫉妬を感ずるほどだ。
海龍倶楽部の団員やその背後にある政府筋や某大国の黒幕連などは、政治
手腕はあり、金や権力もあるであろうが、要するに彼等は科学的には失業者に過ぎない。
要するに、其の色を見せることは、其の人の腕によることで、恰も画家が色を出すのに、大なる
手腕を要するが如しだ。
けれどもあのとんちんかんのところは
手腕の鈍い為に起つたものではない。
母なら奥さんと話しながら、しかも子供を退屈させない丈の
手腕があると思つたからである。
彼等は秩序的
手腕ある大政治家としての入道相国を知らず。
)しかし又彼の世渡り上手も、——或は彼の英雄的
手腕も巧みに彼等を籠絡した筈である。
この使命の選に當つたのが、前に蒲類海で
手腕を示した班超で、彼は三十六人の部下を引率して、尤も手近な※善國に往き、漢に歸順せんことを勸誘した。
外交の
手腕によってはボルネオくらいは残し得るかもしれない。