こういう虚弱児童には
才気が恵まれているのが普通であるが、彼はその方にも縁がなかった。
こういう虚弱児童には
才気が恵まれているのが普通であるが、彼はその方にも縁がなかった。
姉たちがそうであったように、彼も幼少から美童であったが、戻ってきた彼は由比正雪もかくやと思う気品と
才気がこもり、大そうおだやかで、いつもニコニコしていた。
どうして、こんなに寂しい人なのだろう、美貌と
才気にめぐまれたこの人の心をあたゝめる何物もないのだろうか、私はいつも自問自答していたのです。
才気にまだどこか上滑りをしたところがあつて、未知数の部分は多いが、その将来には最も大きな期待がもてる。
この
才気が、観察と想像の方向に働かずして、それらの速度に働く傾向が著しい。
そこでは、常に、「溌剌たる
才気」がもつとも「約ましい姿」を見せてゐる。
この
才気が、観察と想像の方向に働かずして、それらの速度に働く傾向が著しい。
無論、喜劇であるから、その辺の誇張もあり、その誇張から生じる効果は、作者の
才気をうかゞふに足るものであることを知らなければならぬ。
併し先生自身は、単に
才気に任せて揮洒し去るのに満足しては居なかった。