況や今後もせち辛いことは度たび
辯ぜずにはゐられないであらう。
辯じてここまで来ると、大抵の男は「わかつたよ、もう無名の天才は沢山だ」と云つた。
所で私は前にも云つたやうに、今さう云ふ問題を
辯じてゐる暇がない。
さう云ふ語がまだ完らない中に、蛇の頭がぶつけるやうにのびたかと思ふと、この雄
辯なる蛙は、見る間にその口に啣へられた。
彼は自分の方をふりむくと、滔々としてこんな事を
辯じ出した。
Hはちよいと顔をしかめながら、屠蘇の盃へ口をあてて、それから吸物の椀を持つた儘、※々としてその下足札の因縁を
辯じ出した。
頗るの淡白者で、上方
辯の滑かな、話巧者の、何日見てもお愛想が好いところから、間もなく村中の人の氣に入つて了つた。
緊張が破れ、ほつとした氣持に息づき、すると急に活々とした多
辯が人々をとらへはじめるのであつた。
……西洋の諺にも、能
辯は銀の如く、沈默は金の如しとある。
曾て寺内内閣の議會で、藏原代議士が總理大臣から「ゾーバラ君」と呼ばれて承知せず、「これ猶ほ寺内をジナイと呼ぶが如し」と抗
辯して一場の紛議を釀したことがあつた。