だから大方の愛好者で、恋人同志どちらも
推理小説の大ファンというような方は、さっそく、試みられて然るべし。
私は探偵小説を謎ときゲームとして愛してきたもので、このような真夏の何もしたくないような時には、
推理小説を読むこと、詰碁詰将棋をとくのが何より手ごろだ。
推理小説の解決は意外でなければならないが、不合理に意外ではゼロであり、不合理の意外さだったら、どんなボンクラでも不意打をくらわせることが出来るのは当然である。
浜尾四郎氏の作品や「船富家の惨劇」などは
推理小説だけれども無理が多い。
戰爭後念書人の急場の救ひになつたのは、實際
推理小説大小作家の業績であつた。