あゆはたで酢がつきものだが、たで酢の作り方はまずたでを
擂鉢で摺り、絹漉しにかけ、後で酢を入れる。
背後に三段ばかり棚を釣りて、ここに鍋、釜、
擂鉢など、勝手道具を載せ置けり。
そこに新たに埋められた新墓が二基、雪を掘り上げた
擂鉢の底のような所に、淋しく設けられているのはいっそう物哀れだ。
こそぎ取った肉が三とすれば味噌七ぐらいの割合でいっしょにしたものを、
擂鉢でよくすり、裏漉しせずに通常の味噌汁を拵えると同じ方法でこれを拵える。
刻み昆布の入った
擂鉢の中へ前述の醤油加減しただしを、最初少しばかり入れて、それを杉箸五本くらいを片手に持って、かきまわすのである。