遠い海の彼方なる常世の国に鎮る村の元祖以来の霊の、村へ戻つて来るのが、年
改まる春のしるしであつた。
私が北京に着いたのは四月であつたが、月が
改まる頃から團匪の蔓延が次第に甚だしく、五月末頃には北京も餘程險惡になつて來た。
衣服も
改まるわけでなく、食べものもずっとゆく先々で京都にいる時とあまり変らぬ日本料理がいただけたし、身体にも気持にも大した変化もなく旅を続けることが出来た。
顔見世狂言にひどい不評を招いた中村七三郎は、年が
改まると初春の狂言に、『傾城浅間ヶ嶽』を出して、巴之丞の役に扮した。
異なるゆゑなくて、たやすく
改まるべくもあらねば、これを世の人、たやすからずうれへあへるさま、ことわりにも過ぎたり。