愛護一部始終を語ると、
敬ひ畏んで、臼の上に小板を敷き、荒菰を敷いて、米を賀茂の流れで七度清めて、土器に容れて献る。
右門は
敬四郎が当面の責任者である点からいって、ほぼそうあることを予期していたものでしたから、それほど気にかけませんでしたが、腹をたてたのは伝六で——。
めんくらったのは
敬四郎で、またこれはめんくらうのが当然でしたろう。
行きずれに、なにやらあわてふためいてお組屋敷へ駆け込んでいった
敬四郎の姿をちらり右門が認めたかと思うと、まことに不思議な変わり方だった。
あば
敬の大将が来たら、ないしょで知らしておくんなさいよ。
まごまごしているから、こういうことになるんですよ! あば
敬の意地のわるいこたア天下一品なんだ。
やはり僕が議論を吹つかければ、忽ち
敬して遠ざくる所は室生と同工異曲なり。
世間では、あれは次男坊と、
敬して遠ざかつて、御次男とさへ云ふくらゐ。