諸国の剣客を訪うて技をたたかわしたが、
敵する者が一人もなかったので、はじめて定住の気持を起した。
わずかに、僕がそれにやゝ匹
敵するのみで、他の諸先生はすぐ投げだしてしまう。
私どもの知識欲は、この荘厳にして視神経を刺戟する程度の強さが、容積の大から来るそれに匹
敵する山岳に対して、もう少し、微細に深刻に入って見たい。
またその活字が、邦字の六号活字に匹
敵するほどの小さいローマ字で、その上ベッタリと一面に組んであるのであった。
豈図らんや造物の脚色は、綺語の奇より奇にして、狂言の妙より妙に、才子の才も
敵する能わざるの巧緻あり、妄人の妄も及ぶ可からざるの警抜あらんとは。
八幡太郎が心のやさしい、神様のように情けの深い人だということは、
敵すらも感じて、慕わしく思うようになりました。
それも「常盤」の「しるこ」に匹
敵するほどの珈琲を飮ませるカツフエでもあれば、まだ僕等は仕合せであらう。
余は守る所を失はじと思ひて己れに
敵するものには抗抵すれども友に対して云々(一二頁上段)
南支那には之に比
敵すべき一個の大人物をも見出し難い。