去年ちょうど今時分、秋のはじめが初産で、お浜といえば砂さえ、
敷妙の一粒種。
冷たい籐の畳の上へ細長い板を桝形に
敷渡し、これが食台になっている。
すると、畳
敷の方の柱の根に横坐りにして見ていた内儀さん——ともよの母親——が、は は は は と太り肉を揺って「みんなおとッつあんに一ぱい喰った」と笑った。
しまいには、住んでいる祖先伝来の家屋
敷まで、人手に渡すようになってしまったのです。
芋の穴と云うのは芋を囲う一畳
敷ばかりの土室である。
「大阪の城堀埋り、本丸許りにて浅間と成り、見苦
敷体にて御座候との沙汰にて御座候」
余りの不思議さに自分は様子を見てやる気になって、兎ある小蔭に枯草を
敷て這いつくばい、書を見ながら、折々頭を挙げて彼の男を覗って居た。
暫く歩き、餌を食うとさも疲れたように、麦藁を短く切った
敷藁の上に行って横たわった。