禰宜 ああ、いやいや、さような
斟酌には決して及ばぬ。
しかしこれらを
斟酌しても本書は日本に於いては破天荒の著書である。
軽率に一見すると、修飾の多過ぎる文章かと誤解するが、それは当時の制度習慣、また宮廷生活の要求する言葉遣のあることを
斟酌しないからである。
こゝは英雄の心事料るべからずであるが、打まけられる湯の方では、何の
斟酌もあるのでないから、倒に湯瀧三千丈で、流場一面の土砂降、板から、ばちや/\と溌が飛ぶ。
八 廣く各國の制度を採り開明に進まんとならば、先づ我國の本體を居ゑ風教を張り、然して後徐かに彼の長所を
斟酌するものぞ。