路の両側しばらくのあいだ、人家が
断えては続いたが、いずれも寝静まって、白けた藁屋の中に、何家も何家も人の気勢がせぬ。
野田山に墓は多けれど詣来る者いと少なく墓守る法師もあらざれば、雑草生茂りて卒塔婆倒れ
断塚壊墳算を乱して、満目転た荒涼たり。
と唱ったが、その声は実に前の声にも増して清い澄んだ声で、
断えず鳴る笛吹川の川瀬の音をもしばしは人の耳から逐い払ってしまったほどであった。
物音一つしない山の中に、幽かに
断え間なく響いて居るのは、夜鷹が谷の向うに居るのだらう。
足跡はなかったが、この二つの品を見て、ただちに水死人と
断じたのはさすがです。
しかも、読んでいたのは笑わせることに、『ふところ日記八丁堀伝六』と表紙にものものしい
断わり書きの見えるとらの巻きなのですから、すさまじいのです。
しかし
断えたるを継いだ功は当然同氏に属すべきである。
けれどもこの山水を贋物だと称する諸君子は、悉くこれを自分の負惜しみだと盲
断した。
僕は今や巻煙草の味を知り過ぎ、反つて
断煙を実行せんとす。